アメリカから逆輸入された日本発の人気猫

・歴史

ジャパニーズボブテイルは、日本を原産地とする猫の品種です。

逆三角形の顔で鼻も高く長く、スリムでくっきりしたシルエットをしています。
最大の特徴は、その短く丸まったウサギのような尻尾です。伸ばしても短く、7~10cm程度にしかなりません。
体つきや四肢は細身ながら筋肉質で、とても丈夫です。

毛質は滑らかでシルクのような手触りをしています。自然発生の短毛種と、
アメリカで交配して作られた長毛種に分かれ、毛色は、白と赤、白と黒、白と赤と黒の三毛の3種類が好まれています。
三毛は海外でもMI-KEと呼ばれるほど親しまれ、白地の場合には両目の色が違うオッドアイも見られます。

吉野勝秀は今回も、歴史について調べてみました。このように尻尾が短く丸まった猫は、日本に古くから住んでいました。

起源ははっきりしませんが、奈良時代に経典を鼠から守るために唐から持ち込まれたのが最初だといわれています。
飼い猫として記録にあらわれるのは、9世紀になってからです。当時は宮中だけで見られる貴重な生き物でしたが、
時代が下るにつれ庶民にも広まっていき、江戸時代には現在と同じような姿で絵に描かれるようになります。

今でもおなじみの招き猫は、この猫がモデルではないかともいわれています。

1960年代に日本を訪れたアメリカのジュディ・クロフォードという女性も、たちまちその魅力に取りつかれます。
さっそく、2匹のつがいをバージニア州に住む友人のエリザベス・フリーレットまで送り届けると、翌年にはその間に子猫が生まれました。
帰国したクロフォードはその猫を元に、日本から取り寄せた多くの猫と交配を行いました。その数は、1968年の一年間だけでじつに100匹以上にものぼるといいます。

こうして、1976年にCFAから品種として認められたのが、ジャパニーズボブテイルです。その珍しい見た目から一気に人気の猫となり、
1992年には新しく長毛種のジャパニーズボブテイルロングヘアも登録されました。

現在では日本にも逆輸入され、多くの猫愛好家によって飼われています。

・性格

見た目かの穏やかそうな顔立ちそのままに、とてもおとなしく人なつっこい猫です。それ好奇心は強く、気になったものにはすぐに飛びつきます。
知能が高いのでしつけやすく、環境が変わってもすぐに慣れてしまいます。

人間の子供やほかの猫とも仲良くできます。特に子猫を育て終えた母猫は、別の子猫も育てるといった仲間意識の強さを見せてくれます。

お客さんが来ると、邪魔をしないように静かにどこかへ行ってしまうので、飼い猫としてはまさにぴったりの猫です。

ただし自立心が強いので、あまり人にべたべたとくっつくようなことはしません。
そのあたりの猫らしい気ままさも、猫好きにとってはかえって愛らしいかもしれません。

・平均体重

平均体重はオスが3.5~4.8kg、メスが2.8~3.7kgと小さめのサイズです。

・平均寿命

平均寿命は10~13歳で、ほかの猫とくらべると少し短くなっています。
それでも、しっかり環境をととのえてあげれば20歳を超えるケースもあるので、
しっかり体調管理などに気をつけてあげましょう。

また基礎体力自体は高いので、病気にもなりにくく、子猫の死亡率も低くなっています。

・飼育時の注意

しつけしやすい猫ですが、自立心が強いので、できるだけ子猫のうちからしっかり爪とぎやトイレのトレーニングをしておきましょう。
見知らぬ人には警戒しがちなので、スキンシップは猫が慣れてからにしてください。
吉野勝秀は猫とじゃれ合うのが好きなので、相手の信頼感を得るために少し時間がかかったことを記憶しています。

運動量はそれほど多くないので、キャットタワーも低いもので十分です。
とはいえ、運動不足になると太りやすい体質なので、おもちゃなどをそろえて、大好きな遊びに集中させるようにしましょう。
食事も、スリムな体に合わせてカロリーを計算し、あまり食べさせないように気をつけます。

毛は長くてももつれにくいので、数日に1回程度のブラッシングでも十分です。毛並みにツヤが出るので、コーミングは毎日行うのがおすすめです。

病気にはかかりにくいですが、尿路結石や腎臓疾患といった猫のかかりやすいものには気をつけましょう。
予防のために、なるべく質の良い水分をしっかり飲める環境をととのえてあげてください。