飼い主の言葉にも耳を傾ける「慈悲深い猫」

・歴史

バーミーズは、ミャンマーを原産地とする猫の品種です。吉野勝秀が出会ったのも、ミャンマー現地でした。

丸い頭でふっくらしたアメリカン・バーミーズと、短いV字型の頭で丸い鼻のヨーロピアン・バーミーズの2種類があります。

いずれも筋肉質で、体のパーツすべてに丸みがあり、短く光沢のある毛はとても手触り心地が良いです。
セーブルをはじめ、さまざまな毛色がありますが、濃いポイントが特徴です。目は、ゴールドカラーのみが認められています。

アメリカのキャットショーでは、ペルシャとシャムに次いで人気の高い品種です。

その起源は、1930年代にアメリカ海軍の精神科医であったジョセフ・トンプソンが、現在のミャンマーから持ち帰った一匹のメス猫にあります。
ウォン・マウと名付けられたその猫とシールポイントのシャムとを交配し、生まれた猫をふたたびウォン・マウと交配させたのが、バーミーズの始まりです。

品種としては、1936年にCFAによって公認されましたが、1947年にシャムとの交配が多すぎるなどといった理由で取り消されてしまいます。しかし、その後も繁殖の努力は続けられ、9年後の1957年にはふたたび公認されています。

吉野勝秀が最初にバーミーズを見たのも、この公認された直後でした。

・性格

とても人になつきやすい性格をしています。好奇心が強く、人から注目されるのが大好きなので、お客が来ても自分から近づいていきます。
鳴き声がとても静かで、人と接するときには顔を覗き込むような仕種を見せることから、「慈悲深い猫」というあだ名があります。

元気いっぱいに遊ぶことも大好きですが、体が小さいので部屋で飼うときにも特別なスペースは必要ありません。
飼い主がいなくても、キャットタワーなどで一人遊びしてくれます。

また、どのような環境にもなじみやすく、人間の子供やほかの猫とも仲良くするなど、飼い猫としてはこれ以上ない性格をしています。吉野勝秀も飼育がとても楽しかった記憶があります。
そのため、「ドッグキャット」や「コンパニオン・キャット」とも呼ばれるほどです。

・平均体重

バーミーズの平均体重は、オスが4.0~6.1kg、メスが3.1kg~4.5kgとなっています。サイズとしては、ごく一般的な猫といえるでしょう。
同じ体格でも、ヨーロピアン・バーミーズのほうが体重が重くなります。

・平均寿命

平均寿命は、13~15歳です。
一般的な猫とほとんど同じですが、うまく環境を整えて育ててあげれば、20歳を超すケースもあります。

・飼育時の注意

とてもきれい好きな猫なので、手入れの手間はほとんどかかりません。
ブラッシングを1日に1回、シャンプーを月に1回程度してあげれば十分です。毛は優しくマッサージのように手入れしてあげることで、より美しくなります。

毛並にツヤがなくなってくると体調不良の場合もあるので、よくチェックしてあげるようにしましょう。

運動が大好きなので、キャットタワーなどを用意してあげるとよいでしょう。
エネルギーの消費も激しいので、高カロリーで高タンパクのエサをあたえてください。飼い主ともよく遊びたがるので、ボールや猫じゃらしなどで遊んであげると喜びます。

寒さには弱いので、室温のコントロールには気をつけましょう。

遺伝的に低カリウム血症になりやすく、年齢を重ねると糖尿病も発症しやすいので気をつけてください。
シャムと同じで、目や心臓の病気にもなりやすいです。

腎不全にもかかりやすいので、体重1kgあたり50ml以下の水分を毎日あたえるようにしましょう。