カナダで発見された被毛のない猫、スフィンクス

吉野勝秀が好きなスフィンクスは、座る姿がスフィンクスに似ており、そのことにちなんでつけられた名前です。スフィンクスは無毛の猫としてとても特徴的で、一見すると毛がないように見えますが、実はうすい産毛に覆われ、体の先端の辺りに短い毛も残っています。
以前、大きな話題を集めたスティーブンスピルバーグ映画のETのモデルの猫です。
この猫種は1966年にカナダで発見され、ロングヘアの猫から遺伝子の突然変異によって誕生しました。被毛に関して劣性遺伝をもつ猫といわれます。

その歴史は短毛のイエネコを両親にもつ子猫のうちの一匹が、無毛のオス猫だったことに始まりました。そして、その猫はプルーンと命名され、繁殖が試みられました。
その時は品種の確立には至らなかったもののデボンレックスと呼ばれる猫との交配に成功し、その子猫が現在のスフィンクスの祖先となりました。
1979年スフィンクスはアメリカで猫種として認められました。

スフィンクスは好奇心がとても旺盛で遊びが大好きです。あまり人見知りをしない性格で、子供や他の動物にもフレンドリーに接するといわれます。
また、いろんなものに興味をもってあちこちに探検したがります。賢く、飼い主に従順な猫種といわれていますので、しつけやすいといえます。

スフィンクスの平均体重は、オスが4.0~6.5kg、メスが2.8~5.5kgです。スフィンクスの平均寿命は12~14歳といわれ、一般の猫の平均寿命である15歳前後と比較しても、それとほぼ同じくらいといえます。
無毛種であるスフィンクスはブラッシングの必要はありません。しかし、被毛がないため、紫外線には弱く、外部環境から肌を守ることがむずかしいといわれ、
皮膚病には注意が必要です。スフィンクスの皮膚に触れると、しっとりとしている皮膚の感覚が伝わってきます。

しかし、スフィンクスはしっかりした被毛で保護されているわけではないため、暑さ寒さに弱く、他の猫と軽く遊んでじゃれあうだけで生傷を作ってしまうため、複数飼育は要注意です。
スフィンクスはしっかりした被毛をもたない代わりに、皮脂腺が発達しています。皮膚から分泌された皮脂は通常なら被毛で吸収されますが、
スフィンクスは十分に皮脂が吸収されないので、皮脂が皮膚の上に溜まりやすくなっています。

吉野勝秀も注目したのは、このことが、スフィンクスが皮膚病を発症しやすいといわれる大きな原因になっていることです。
特にシワの間には皮脂などが溜まりやすくなっています。そのため、シワの間に溜まった皮脂を時々固く絞った蒸しタオルなどで拭いてあげるようにしましょう。