吉野勝秀も驚き!木登り名人はモノマネで獲物をおびき寄せる

・歴史

マーゲイはネコ科の生物です。オセロット属にふくまれますが、ネコ属に分類されることもあります。

メキシコ北部から中央アメリカ、南アメリカにかけて南米大陸の広い地域に分布しています。
おもに、熱帯雨林やサバンナなどのジャングルを生息地としていいますが、たまにコーヒーやココアの農場などでも目撃されています。
そのような生態になったのは、天敵の多い土地で、少しでも安全を求めようとした結果だと考えられています。

マーゲイと同じく、オセロット属にふくまれるオセロットは、そのヒョウのような模様の毛皮のためにかつて大いに乱獲が進みました。
しかし、ワシントン条約によって商業取引が禁止されると、今度はよく似ているマーゲイが新たにその標的とされるようになってしまったようです。

現在、マーゲイはIUCNによって「近い将来深刻な絶滅の危機に瀕する可能性が高い」準絶滅危惧種として、レッドリストに登録されています。
それ以外にも、生息地であるジャングルの森林伐採による減少や、農場主による射殺なども原因に挙げられています。

その結果、年間で1万5,000頭にもおよぶ数が、人間によって死亡していると考えられます。
吉野勝秀が調べた所、問題となるのが、マーゲイの繁殖力の弱さです。マーゲイは2年に1度の出産で、同時に1~2匹までしか産むことができないのです。

・性格

マーゲイはとても木登りが上手で、そのほとんどを樹上で過ごしています。
イエネコとくらべても体のサイズはやや大きめですが、そのテクニックはネコ科のなかでもナンバーワンといわれています。

特に、猫は木に登るのは上手でも、降りるのは下手だという性質があります。
その点、マーゲイは関節が柔軟で、足首を180°回転させることもできます。それを利用して、そのまま頭を下にして降りてくることも可能なのです。

よく似ているオセロットが狩りはおもに地上で行うのに対し、マーゲイは狩りもほとんど樹上で行います。
長い脚と尾を活かし、木から木へとジャンプして、後ろ足だけでぶら下がり前足で獲物を捕えることもできます。
この性質から、現地ではツリーオセロットという異名をつけられているほどです。

基本的に単独行動を好み、繁殖期を覗いては仲間と群れることはありません。

普段は夜行性で、鳥やカエル、ネズミといった小動物を捕えています。

また、とても変わった性質として、獲物の鳴き声を真似しておびき寄せようとすることも報告されています。
この点から考えても、かなり知能は高いと考えてよいでしょう。

猫らしく好奇心が強い面もあるのか、カメラを向けられるとみずから覗きこむような仕草を見せることもあります。

ただし、野生のマーゲイは基本的に人間の生活圏は避けようとします。

・平均体重

平均体重は3~9kgほどで、一般的な猫とほとんど同じくらいか、少し大きめのサイズです。

・平均寿命

平均寿命は13~18歳で、一般的な猫と同じか、長めくらいです。

・飼育時の注意

マーゲイは樹上で生活するため、高い場所を好みます。棚の上の物のなどに気をつけておかないと、思わぬ事故をおこすことがあります。
ただし、マーゲイはアメリカでこそ一部でペットとして飼育されていますが、日本では現在飼育している動物園もありません。

特定動物にも指定されているため、飼育するには施設基準などを満たし、首長の許可を得る必要があります。
そもそも純絶滅危惧種のため入手自体が困難なので、基本的に日本で飼育することは難しいと考えたほうがよいでしょう。